はじまり
むかしむかし、熊本県の小さな村に住んでいたまこと君は、毎日、海へ散歩に行くのが大好きでした。春のぽかぽかした日、まことは友達のさくらちゃんと一緒に海へ出かけました。
展開
海に着くと、なんと不思議な光が水面に浮かんでいるのを見つけました。「あれは何だろう?」とまことはさくらに聞きました。さくらも驚いて「妖怪かも!」と答えました。
その光を追いかけて行くと、海の中から美しい青い髪のアマビエが現れました。「こんにちは、私はアマビエ。世の中に疫病が広まると、この絵が役に立つんだよ」と教えてくれました。
クライマックス
まこととさくらは、アマビエが言う通りに、アマビエの絵を描き、村の人々に見せました。みんなが絵を見ると、不思議なことに次第に村は元気になり、病気も少なくなりました。
結末
数日後、アマビエは海へと帰っていきました。「ありがとう、アマビエ!」とまこととさくらは手を振りました。それから村の人々は毎年、春になると、アマビエの絵を描いて健康を祈る祭りを開くようになりました。まこととさくらの心には、アマビエとの出会いが大切な思い出として残りました。