小さな
一寸法師は、小さな体でも大きな夢を持ち、勇気で困難を乗り越える物語です。
むかしむかし、摂津国の難波浦というところに、子どもがいない老夫婦が住んでいました。二人は毎日、「どうか私たちにも子どもを授けてください」と神様にお祈りしていました。するとある日、本当に小さな男の子が生まれました。彼の身長は一寸、つまり約3センチメートルほどでしたが、元気いっぱいに育ちました。
一寸法師は大きくはなりませんでしたが、心は大きく成長していきました。彼は「都へ行って立派な侍になりたい」と決意し、小さな船(茶碗)と針の刀を持って旅立ちました。
都に着くと、一寸法師は宰相の家に仕えることになりました。そこには美しい娘がいて、一寸法師は勇気をもって彼女を守ろうと決心しました。
ある日、宰相の娘と一緒に外へ出かけていると、突然大きな鬼が現れました。鬼は一寸法師を呑み込んでしまいましたが、一寸法師は持っていた針の刀で鬼の中をくすぐりました。痛がる鬼は、一寸法師を吐き出し、逃げ去ってしまいました。
鬼が逃げるときに落とした不思議な道具、打出の小槌を一寸法師は拾いました。この小槌を使って「大きくなれ」と願うと、一寸法師はたちまち大きくなり、立派な侍の姿になりました。
その後、一寸法師は宮中に召し上げられ、まわりの人々からも尊敬されるようになりました。そして、宰相の娘とも仲良くなり、幸せに暮らしました。一寸法師の物語は、小さな体でも大きな夢を持ち、決して諦めない心の大切さを教えてくれます。
一寸法師はたった一寸(約3センチ)しかありません。
一寸法師が持っている刀は針でできています。
打出の小槌は、何でも願いを叶える不思議な道具です。
この物語から学べる教訓は、身体の大きさよりも、心の強さが大切だということです。どんなに小さくても、勇気をもって行動することで、夢を叶えることができます。
打出の小槌のように不思議な道具を見つけたら、願いを言う前に、それが本当に安全かよく考えてみよう。
このページは3-12歳のお子様におすすめです
🎨 かわいい妖怪と一緒に楽しく学ぼう!