妖怪キッズ
琴古主(読み方:ことふるぬし)の子供向けイラスト

ことふるぬしの不思議ふしぎな音色ねいろ

琴古主・ことふるぬし
5-10歳向け琴古主のお話
壱
はじまり

琴古主って?

ことふるぬしは、忘れられた箏ことの妖怪ようかいです。夜よるに不思議ふしぎな音おとを鳴ならして、自分じぶんの存在そんざいを伝つたえます。

弐
おはなし

お話

はじまり

ある日ひ、小学しょうがく一年生いちねんせいのゆうた君くんは、おばあちゃんの家いえに遊あそびに行いきました。おばあちゃんの家いえには、古ふるい箏ことがありました。ゆうた君くんはこの楽器がっきに興味きょうみを持もち、「おばあちゃん、これは何なに?」と尋たずねました。

展開

おばあちゃんは微笑ほほえみながら、「これは箏ことという楽器がっきよ。でも、長ながい間あいだ使つかっていないから、音おとも出でなくなってしまったね。」と答こたえました。「昔むかしはとても美うつくしい音色ねいろを奏かなでていたのよ。」

その夜よる、ゆうた君くんは不思議ふしぎな音おとで目めを覚さましました。音おとの出でどころを探さがすと、古ふるい箏ことが一人ひとりで弾ひいているではありませんか。その箏ことには、小ちいさな目めと口くちが現あらわれ、糸いとは髪かみのように揺ゆれていました。

クライマックス

ゆうた君くんは驚おどろいて「あなたは誰だれですか?」と訊ききました。すると、箏ことは優やさしい声こえで答こたえました。「私は琴古主ことふるぬし。忘わすれられた音おとを持もつ箏ことの妖怪ようかいなのです。昔むかしのように人々ひとびとに音色ねいろを聴きいてほしいと思おもっているのです。」

ゆうた君くんは「もう一度いちど音おとを出だせるように手伝てつだってあげるよ。」と言いいました。琴古主ことふるぬしは嬉うれしそうに微笑ほほえみました。

結末

翌日よくじつ、ゆうた君くんはおばあちゃんと一緒いっしょに箏ことを修理しゅうりしました。糸いとを張はり直なおし、丁寧ていねいに掃除そうじをすると、箏ことは再ふたたび美うつくしい音色ねいろを奏かなで始はじめました。琴古主ことふるぬしも満足まんぞくそうに、「ありがとう。これでまた、音楽おんがくを楽し[たの]むことができるよ。」とありがとうを伝つたえました。

その後ごも、ゆうた君くんはおばあちゃんの家いえで定期的ていきてきに箏ことを弾ひいて、琴古主ことふるぬしと友達ともだちになりました。琴古主ことふるぬしもいつまでも箏ことの音色ねいろを守まもり続つづけました。

参
まめちしき

おもしろい豆知識

  1. 琴古主ことふるぬしは、日本にほんの伝統でんとう楽器がっきの箏ことから生うまれた妖怪ようかいです。

  2. 琴古主ことふるぬしは、忘わすれられた楽器がっきに魂たましいが宿やどった姿すがたです。

  3. 昔むかしの日本にほんでは、使つかわなくなった道具どうぐが妖怪ようかいになると言いわれていました。

大切なこと

忘わすれられた物ものにも大切たいせつな歴史れきしや思おもいが込こめられています。それを大事だいじにすることで、新あたらしい発見はっけんや友達ともだちができるかもしれません。

肆
きをつけて

気をつけること

夜よるに不思議ふしぎな音おとを聴きいたら、それは妖怪ようかいのメッセージかも。静しずかに耳みみを澄すませてみよう。

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