ふしぎな
くらやろうは、むかしの馬具から生まれた妖怪で、古い物には不思議な力が宿ることを教えてくれます。
むかしむかし、山の中の小さな村に、とても古い神社がありました。その神社には、もう誰も使わなくなった馬の鞍が置かれていました。ある日、小学生のケンタ君は、友だちのユウタ君と一緒にその神社を探検することにしました。
神社の中は、しんとしていて少し怖かったですが、ユウタ君は勇敢に「行ってみよう!」とケンタ君を引っ張って進みました。二人は、古い鞍を見つけて、近づいてみると、突然鞍がガタガタと動き始めました!
「とうとう、くらやろうの登場じゃ。」と不思議な声が響きました。びっくりしたケンタ君とユウタ君は、一歩後ずさりました。でも、くらやろうは優しい目をしていて、怖くありませんでした。
くらやろうは、「君たちに大事なことを教えてあげよう。」と言いました。「この鞍は、むかしむかし、保元の乱で傷ついた武士が使っていたものじゃ。物には、それを使った人の思いが宿ることがあるんだよ。」
ケンタ君とユウタ君は感心しながら、「じゃあ、この鞍にはどんな思いが宿っているの?」と尋ねました。くらやろうは、「この鞍は、自分が大事にされていたことを忘れず、持ち主を守ろうとする思いが強く残っているんだ。」と教えてくれました。
くらやろうのお話を聞いた二人は、古いものを大事にすることの重要さを実感しました。「物には不思議な力が宿っているんだね。」とケンタ君が言うと、ユウタ君も「これからは、もっと物を大事にしよう。」と笑顔で答えました。それ以来、二人は大切な物を大事にするようになり、くらやろうもそんな二人を優しく見守っていました。
その後、村の子どもたちの間で、くらやろうの話は伝わり、みんなで神社を訪れるたびに物を大切にすることの大切さを思い出しました。
くらやろうは、馬具が妖怪化した付喪神です。
鞍には、むかしの武士の思いが宿っています。
物を大事にすると、不思議な力が生まれるかも。
くらやろうは、友だちのように優しい一面もあります。
古い神社には、妖怪が住んでいることもあるといわれています。
くらやろうは、物を大切にすることの重要さを教えてくれます。古い物には、それを使った人の思いが宿っていることがあるので、物を大事に扱いましょう。
古い神社や物に触れるときは、くらやろうに気をつけてね。びっくりさせることがあるかも!
このページは5-10歳のお子様におすすめです
🎨 かわいい妖怪と一緒に楽しく学ぼう!