妖怪キッズ
木魚達磨(読み方:もくぎょだるま)の子供向けイラスト

木魚達磨とねむらない夜よる

木魚達磨・もくぎょだるま
3-12歳向け木魚達磨のお話
壱
はじまり

木魚達磨って?

木魚達磨はお寺てらの木魚もくぎょが年としを取り[とり]妖怪ようかいになったもので、夜よるに目めを開あけて見守る[みまもる]妖怪ようかいです。

弐
おはなし

お話

はじまり

ある日ひ、小学校しょうがっこうの三年生さんねんせいのゆうた君くんは、おばあちゃんと一緒いっしょにお寺てらに行いきました。お寺てらには、家いえの近ちかくにある古ふるい木きの鐘かねがあり、そこに毎年まいとし夏祭なつまつりが開ひらかれます。ゆうた君くんは、木魚もくぎょという仏具ぶつぐに興味きょうみを持もち、どうして木きでできているのかをおばあちゃんに聞ききました。

おばあちゃんは微笑ほほえみながら答こたえました。「木魚もくぎょはね、魚さかなが眠ねむらない動物どうぶつだと言いわれていて、修行僧しゅぎょうそうが眠ねむらないように作つくられたんだよ。そして、木魚もくぎょが古ふるくなって妖怪ようかいになると、木魚達磨もくぎょだるまという妖怪ようかいになるんだよ。」

展開

その夜よる、ゆうた君くんはどうしても木魚達磨もくぎょだるまに会あってみたくなりました。夜よるになると、家いえの周まわりは静しずかになり、月つきの光ひかりが木き々を照てらしていました。ゆうた君くんは、そっと家いえを出でて、お寺てらの方ほうへ向むかいました。

お寺てらに着つくと、ゆうた君くんはお堂どうの中なかに入はいり、木魚もくぎょがある場所ばしょへ行いきました。木魚もくぎょは静しずかにそこに座すわっていましたが、ふと目めを開あけたように見みえました。驚おどろいたゆうた君くんが後うしろに下さがると、木魚達磨もくぎょだるまが静しずかにゆうた君くんに語かたりかけました。

「ゆうた君くん、夜よるは静しずかでいいね。でも、子供こどもたちは眠ねむらなきゃいけない時間じかんだよ。夜よるの出来事できごとは、夢ゆめの中なかで楽たのしもうね。」

クライマックス

木魚達磨もくぎょだるまの優やさしい声こえに包つつまれ、ゆうた君くんは安心あんしんしました。「ありがとう、木魚達磨もくぎょだるま。でも、どうして君きみは夜よるに目めを開あけるの?」と問といました。

木魚達磨もくぎょだるまは笑わらって、「それはね、みんなが安心あんしんして眠ねむれるように見守みまもっているからだよ。それに、修行しゅぎょうをする人ひとたちが頑張がんばっているかもしれないからね。」と答こたえました。

結末

その言葉ことばに心温こころあたたまったゆうた君くんは、家いえに帰かえることにしました。そして、木魚達磨もくぎょだるまに「また会あえるといいな」と手てを振ふって別わかれを告つげ、眠ねむりにつきました。

次つぎの朝あさ、ゆうた君くんはおばあちゃんに昨夜さくやの出来事できごとを話はなしました。おばあちゃんは笑顔えがおで、「それは良よい夢ゆめだったね。でも、夜よるに一人ひとりで出歩であるくのは気きを付つけなくちゃ」と優やさしく注意ちゅういしました。

ゆうた君くんは、これからも木魚達磨もくぎょだるまが見守みまもってくれていることを思おもい出だしながら、安心あんしんして夜よるを迎むかえるのでした。

参
まめちしき

おもしろい豆知識

  1. 木魚もくぎょは魚さかなの形かたちをしているためその名前なまえが付つけられました。

  2. 達磨だるまは眠ねむらずに九年きゅうねん間かん修行しゅぎょうしたと言いわれています。

  3. 木魚達磨もくぎょだるまは寺てらの守護者しゅごしゃとして親したしまれています。

大切なこと

夜よるは静しずかで大切たいせつな時間じかんであること。安心あんしんして眠ねむることで心こころも体からだも元気げんきになります。見守みまもられている安心感あんしんかんを感じよう。

肆
きをつけて

気をつけること

夜よるに外そとを歩あるくときは、木魚達磨もくぎょだるまが見守みまもってくれるけど、やっぱり家いえで眠ねむるのが一番いちばん安全あんぜん。

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