木魚達磨
木魚達磨は
ある日、小学校の三年生のゆうた君は、おばあちゃんと一緒にお寺に行きました。お寺には、家の近くにある古い木の鐘があり、そこに毎年夏祭りが開かれます。ゆうた君は、木魚という仏具に興味を持ち、どうして木でできているのかをおばあちゃんに聞きました。
おばあちゃんは微笑みながら答えました。「木魚はね、魚が眠らない動物だと言われていて、修行僧が眠らないように作られたんだよ。そして、木魚が古くなって妖怪になると、木魚達磨という妖怪になるんだよ。」
その夜、ゆうた君はどうしても木魚達磨に会ってみたくなりました。夜になると、家の周りは静かになり、月の光が木々を照らしていました。ゆうた君は、そっと家を出て、お寺の方へ向かいました。
お寺に着くと、ゆうた君はお堂の中に入り、木魚がある場所へ行きました。木魚は静かにそこに座っていましたが、ふと目を開けたように見えました。驚いたゆうた君が後ろに下がると、木魚達磨が静かにゆうた君に語りかけました。
「ゆうた君、夜は静かでいいね。でも、子供たちは眠らなきゃいけない時間だよ。夜の出来事は、夢の中で楽しもうね。」
木魚達磨の優しい声に包まれ、ゆうた君は安心しました。「ありがとう、木魚達磨。でも、どうして君は夜に目を開けるの?」と問いました。
木魚達磨は笑って、「それはね、みんなが安心して眠れるように見守っているからだよ。それに、修行をする人たちが頑張っているかもしれないからね。」と答えました。
その言葉に心温まったゆうた君は、家に帰ることにしました。そして、木魚達磨に「また会えるといいな」と手を振って別れを告げ、眠りにつきました。
次の朝、ゆうた君はおばあちゃんに昨夜の出来事を話しました。おばあちゃんは笑顔で、「それは良い夢だったね。でも、夜に一人で出歩くのは気を付けなくちゃ」と優しく注意しました。
ゆうた君は、これからも木魚達磨が見守ってくれていることを思い出しながら、安心して夜を迎えるのでした。
木魚は
達磨は
木魚達磨は
夜は静かで
夜に外を歩くときは、木魚達磨が見守ってくれるけど、やっぱり家で眠るのが一番安全。
このページは3-12歳のお子様におすすめです
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