妖怪キッズ
鳴釜(読み方:なりがま)の子供向けイラスト

鳴釜とひみつの音おとさがし

鳴釜・なりがま
3-12歳向け鳴釜のお話
壱
はじまり

鳴釜って?

鳴釜なりがまは古ふるい釜かまに宿やどった妖怪ようかいです。優やさしい音おとを探さがしに夜よるに出でて人ひとを試ためします。

弐
おはなし

お話

はじまり

ある夏なつの夕ゆう暮ぐれ、小ちいさな村むらの外そとれた古ふるい家いえの台所だいどころでは、ひっそりと賑にぎわいが始はじまっていました。そこには、年としを重かさねた釜かまが静しずかに置おかれていて、時々ときどき低ひくい音おとを鳴ならすことがありました。それは、この家いえに住すむ勇ゆうという少年しょうねんにとって、特とく別べつの探さぐりを呼よびかける合図あいずでした。

勇ゆうは祖母そぼの話はなしで、鳴釜なりがまという妖怪ようかいが釜かまに宿やどり、深ふかい夜よるに良よい音おとを探さがしに出でることを知しっていました。勇ゆうは不思議ふしぎな世界せかいに魅みせられて、その音おとの秘密ひみつを解とき明あかしたいと思おもっていたのです。

展開

勇ゆうは仲良なかよしの友達ともだち、花はなと太郎たろうと一緒いっしょに、その夜よるの鳴なりを聞ききに行いくことにしました。夜よるの風かぜが涼すずしく家いえに響ひびく中なか、三人さんにんは静しずかに台所だいどころに向むかいました。

釜かまは静しずかに佇たたずみ、やがて、ぽんぽんと優やさしい音おとを鳴ならし始はじめました。勇ゆうは友達ともだちと顔かおを見み合わせ、「これは鳴釜なりがまが話はなしている音おとだ」と囁ささやきました。

クライマックス

その音おとは次第しだいに高たかく、そして低ひくく変かわり、まるで何なにかを伝つたえようとするかのようでした。勇ゆうたちは耳みみを澄すませ、その音おとが言いわんとしていることを考かんがえました。「きっと、鳴釜なりがまは誰だれかに話はなしを聞きいて欲ほしいんだね」と花はなは言いい、太郎たろうは「古ふるい物ものを大切たいせつにする心こころを忘わすれてはいけないって」と続つづけました。

結末

その夜よる、三人さんにんは釜かまに手てを触ふれ、「ありがとう」と声こえを掛かけました。翌よく朝あさ、勇ゆうの祖母そぼは釜かまを優やさしく磨みがき、昔むかしからの習慣しゅうかんである供養くようを行おこないました。鳴釜なりがまの音おとは、子供こどもたちの心こころに優やさしく響ひびき続つづけたのです。

これからも勇ゆうたちは友達ともだちと一緒いっしょに音おとを探さがし、古ふるい物ものを大切たいせつにする心こころを持もち続つづけることでしょう。そして、古ふるい釜かまに宿やどる音おとの秘密ひみつを解とき明あかす旅たびは続つづいていくのです。

参
まめちしき

おもしろい豆知識

  1. 鳴釜なりがまは古ふるい釜かまが妖怪ようかいになると言いわれています。

  2. 昔むかしの人ひとは釜かまの音おとで運勢うんせいを占うらないました。

  3. 鳴釜なりがまは絵え巻まきにも描かかれ、音おとの妖怪ようかいとして有名ゆうめいです。

  4. 釜かまを供養くようする風習ふうしゅうが日本にほん各地かくちに残のこっています。

大切なこと

古ふるい物ものを大切たいせつにすることの大切たいせつさを学まなびました。物ものにも心こころがあると考かんがえ、感謝かんしゃの気持きもちを忘わすれない心こころを持もち続つづけましょう。

肆
きをつけて

気をつけること

夜よるに鳴なる音おとがあれば、それは妖怪ようかいの合図あいずかも。耳みみを澄すまして聞きいてみよう。

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