ぬっぺふほふ
ぬっぺふほふは
ある日、小学校の四年生のたけし君は、友達のゆきちゃんと一緒に、町の神社で行われる夜の祭りに行くことになりました。神社は、色とりどりの提灯が飾られ、にぎやかな音楽と共にたくさんの人で賑わっていました。
祭りの夜、たけし君とゆきちゃんは金魚すくいや綿菓子を楽し[たの]しんでいると、突然不思議なにおいが漂ってきました。「なんだろう、この匂いは?」とたけし君が言うと、ゆきちゃんは「あ! ぬっぺふほふっていう妖怪の話を聞いたことがあるよ。顔と体の区別がないんだって!」と答えました。
その話を聞いたたけし君は、興味を持って神社の裏の小さな森を探しに行くことにしました。森の中は少し暗く、静かな雰囲気でした。すると、たけし君はそこに、本当にぬっぺふほふを見つけてしまったのです!
ぬっぺふほふは、皺だらけの肉塊のような姿で、まるで生きているように動いていました。たけし君は驚きながらも、ぬっぺふほふに「君はどうしてここにいるの?」と話しかけてみました。
すると、ぬっぺふほふは、微かに声を出して「祭りの音楽と匂いが好きで、毎年来るんだ」と答えました。たけし君はその言葉を聞いて、ぬっぺふほふも祭りを楽し[たの]むために来ていることに気付きました。
その後、たけし君はゆきちゃんと一緒に神社に戻り、ぬっぺふほふの話をみんなに伝えました。神社の人々も驚きましたが、ぬっぺふほふが祭りを好んでいることを知り、次の年も来ることを願いました。
こうして、たけし君たちはぬっぺふほふと友達になり、毎年の祭りを一緒に楽し[たの]むことになったのです。
ぬっぺふほふは
顔と体の区別がないため
腐った肉のような
見た目だけで決めつけずに、みんなが持っている好きなことや特技を知ることが大切です。違う価値観を認め合うことを学びましょう。
ぬっぺふほふに会ったら、驚かずに話しかけてみよう。意外な友達になれるかも。
このページは3-12歳のお子様におすすめです
🎨 かわいい妖怪と一緒に楽しく学ぼう!