妖怪キッズ
家鳴(読み方:やなり)の子供向けイラスト

家鳴やなりの夜よるのふしぎなできごと

家鳴・やなり
5-10歳向け家鳴のお話
壱
はじまり

家鳴って?

家鳴やなりは家いえや家具かぐが理由りゆうなくきしんだり震ふるえたりすることをいうよ。

弐
おはなし

お話

はじまり

ある秋あきの夜よる、小ちいさな村むらに住すむケンジは、ふと夜中よなかに目めが覚さめました。時計とけいを見ると、ちょうど丑三うしみつ時どきでした。家いえの中なかは静しずまり返かえっているはずが、どこからかカタカタと家鳴やなりが聞きこえてきます。

展開

ケンジはそっと布団ふとんから抜ぬけ出だし、音おとのする方ほうへ歩あるき始はじめました。音おとを辿たどっていくと、それは古ふるい蔵くらの方ほうからのようです。ケンジは小ちいさな懐中かいちゅう電灯でんとうを手てに持もち、恐おそる恐おそる蔵くらの扉とびらを開あけました。

蔵くらの中なかは薄暗うすぐらく、ひんやりとした空気くうきが漂ただよっています。すると、何なにかが動うごいたような気きがして、ケンジはびっくりして後あとずさりしました。しかし、よく見るとそれはただの影かげでした。

クライマックス

ケンジは勇気ゆうきを出だして蔵くらの中なかに入はいり、音おとの元もとを探さがします。彼かれが床ゆかに座すわり込こんで耳みみを澄すませると、かすかに「なぜ、ここに?」という小ちいさな声こえが聞きこえてきました。

その時とき、ケンジはあることに気きづきました。声こえの主ぬしは、絵巻物えまきものに描えがかれた家鳴やなりの小鬼こおにでした。小鬼こおには蔵くらの中なかで寂さびしかったので、誰だれかに来きてもらいたくて音おとを立たてていたのです。

結末

ケンジは小鬼こおにに優やさしく話はなしかけ、「僕ぼくと友達ともだちになって」と提案ていあんしました。小鬼こおには嬉うれしそうに頷うなずき、彼かれらはすぐに仲良なかよしになりました。それから、家いえは不思議ふしぎな音おとを立たてることなく、静しずかで穏おだやかな日々ひびが続つづきました。

ケンジはこの夜よるの出来事できごとを、時々ときどき友達ともだちに話はなして楽し[たのし]んでいます。そして、家鳴やなりの小鬼こおにも、蔵くらで彼かれの話はなしを聞ききながら楽し[たのし]んでいるのです。

参
まめちしき

おもしろい豆知識

  1. 家鳴やなりは、夜よるの静しずかな時ときによく聞きこえるよ。

  2. 昔むかしは、家鳴やなりが起おこると何か悪わるいことが起おこると言いわれていたよ。

  3. 家鳴やなりは、お家うちの中なかにいる妖怪ようかいの一種いっしゅなんだ。

大切なこと

不思議ふしぎに思おもったことは、怖こわがらずに調しらべてみよう。友達ともだちになれるかもしれないよ。大切たいせつなことは、勇気ゆうきを持もつこと。

肆
きをつけて

気をつけること

夜中よなかに聞きこえる音おとは、家鳴やなりが友達ともだちを求もとめているかも。無理むりに追おい払はらわず、話はなを聞きいてみるといいよ。

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